祖父、田所末次郎さん 戦後のハイパーインフレ&預金封鎖で早逝しました(NetwingsJ)

僕のおじいさん、会ったことも見たこともないのですが、白黒写真でちらっと顔は知っているといった程度です。東京工業大学(当時の東京職工学校)機械関連学部卒。戦前の代用燃料はオクタン価が低く、馬力が全く出ない。そこで、粉炭(粉にした石炭)を代用燃料に混ぜて、オクタン価を上げてエンジンを動かしていました。

じゃあ、その粉炭ってどうやって作るの? というと、以前にもここでお話ししたかも知れませんが「ボールミル」という粉砕機で作るのです。その動作原理はウィキってみると、こんな感じです。

戦前のおじいさんは、実はかなり儲かっていたと。エンジニアとして優秀でしたから、8人の子どもを養うお父さんだったと。

ところが、戦後のハイパーインフレ、ドッジライン、幣原内閣による預金封鎖などにより、銀行に預けたおカネが引き出せなくなる、そして新円導入、円切り上げで、当時は預金保険機構もペイオフも何にもないし、日銀そのものがダメージを受けていたので、おじいさん本人も、相当なダメージを受けたらしいのです。では、預金封鎖とは実際どんなものだったのか。

もしも、現金で持っていたら、話は違っていたかも知れませんでした。今みたいに、決済性普通預金もない時代です。あまり考えたくない話ですが、もし日本銀行が破綻したら……破綻まで行かなくても、もしも将来、この国でハイパーインフレが起きたら……ということをアタマの隅に置いて、少なくとも僕は、おじいさんの二の舞だけは避けたいと思っています。

ここは大阪、経済に明るいエンジニアが少しぐらいいたっていいじゃないか。そう思います。経済に明るい、イコール、おカネに汚いという印象を持たれるかも知れません。批判を承知で申し上げているのです。万が一が、ないとも限らないんです。現に、田所家の過去が、それを証明しているのです。また、戦後、ハイパーインフレを収束させた代わりに、こういうことも起こりました。

道理で、おじいさんが早死にしたはずです。結構な額の日本円が吹き飛んだから。この先、日本経済が、勝つか負けるか、それは誰にも分かりません。分からないながらも、世界の風向きは少しずつ変わって行くでしょう。

なんか、ここまで、真面目な話しかしていなくて頭が痛いんですが(苦笑)ものやおカネの価値なんて、いつ紙切れ同然になるか分かりません。それは誰にも予測できません。時代の嘘に流されず、うまい話に騙されず、かといって慎重になり過ぎず。何事も、まず最初は疑ってかかって、丁度いいんだろうと思うんです。

ある時、誰かが言いました。「知らないということは、怖ろしいことだ。もっと怖ろしいのは、知らないことを知ろうとしないことだ」と。どこの誰だったかは忘れたんですけどもね。

ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝

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